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「ニュースでしか知らないシリア~シリア難民からのメッセージ~」実施レポート

 2016年11月23日、大学から疲れて帰ってきて、何気なくつけたテレビ番組に私は圧倒された。「オーストラリア 難民絶望収容所」。まるで動物のように難民が扱われる映像は衝撃的。ICCスタッフになりたてホヤホヤな私は直観した。難民問題は伝える意義がある。

 

 とにかく一人でも多くの方に難民問題について考えてもらわなくては!!その思いに突き動かされるように難民問題の専門家をリサーチし始めた。企画書も書き終え、これでいこうと思ったとき、某大学で開かれたシリア映画の上映会と講演会に参加した。12月23日。そこに登壇されていたのが、今回のトークセッションのゲストスピーカーであるヤセル・ジャマールさんだった。彼の言葉はほかのどの専門家、ジャーナリストのものよりも心に刺さった。ぜひ、講演をお願いしたい。その場で、彼に依頼をした。一参加者として、難民イベントに参加したことは、同時に一企画者として重要な経験になった。

 

 それから企画書を書き直し、広報を始め、5月19日に「ニュースでしか知らないシリア~シリア難民からのメッセージ~」の開催が実現した。私の希望がかない、逐次通訳つきで行うことができ、司会として今回の企画に至った思いも話させていただいた。用意した席が足りないほど予想を遥かに超える多くの方にご来場いただき、ジャマールさんからのメッセージを受け取ってもらえたと思う。「恥ずかしいことだがシリアについてほとんど知らなかった」「自分にやれることをやろうとおもった」「自分の生活の『当たり前』をもっと大事にしたいと思った」アンケートに書かれた参加者の声が何よりも嬉しかった。

 

 難民問題、シリア紛争は現在も続いている。一過性のものとして終わってはいけない、企画者の私は尚更だ。今回のトークセッションは、私自身にとっても難民問題に対する危機感や共感、問題の再認識など、これからどう考え行動につなげるかのスタートではないかと終了してから改めて思うようになった。

 

 シリア問題、難民問題についてこれからどんな動き、どんな解決策が出てくるかは分からない。そして私は難民問題、シリア紛争の専門家ではないし、国際関係学を専攻しているわけでもない。なので、偉そうなことは一切いえない。でも、そんな私でも、機会の提供はできる。だからこのような企画は続けていくつもりだ。特に学生の皆さんには学内で行われるこのようなイベントの機会を活用し、自分なりの物差しを持ってもらえたらうれしい。もし、ICCで次にまた難民問題や人権問題を扱うイベントを開催できたら、この記事を思い出して、是非皆さんに足を運んでほしいと思う。

 

 

 

 

 



 

 

 

M. T. (ICC 学生スタッフ)