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実は壮大?絵本からのメッセージ

みなさん「読み聞かせ」ってご存知ですか?主に小さいころに両親が絵本を声に出して読んでくれる、という習慣です。日本人の僕は主に母親からほぼ毎日してもらっていました。読み聞かせをしなくなるまでに、本当に数多くの本を読み聞かせてもらったのですが、最近になってふと読み返してみると本当に面白いものばかりなんです。ストーリーの裏に隠された作者たちのメッセージが手に取るように感じられ、「なるほどこれは親も読み聞かせたくなるものばかりだなあ」としみじみ考えさせられました。

 

そこで今日は皆さんにあるウクライナ民話をご紹介したいと思います。福音館書店出版で、絵は エウゲーニー・M・ラチョフ、訳は 内田 莉莎子の「てぶくろ」という作品です。日本でも広く読まれており、ご存知の方も少なくないでしょう。

 

このお話の簡単なあらすじは大まかに言って…「ある冬の夜におじいさんが森の中に手袋を落としてしまったことに気づいて引き返すまでの間、残された手袋には様々な『住人』が現れる。ねずみやカエル、うさぎにイノシシ、しまいにはクマまでもが『私もいれて』とやってくる。落ちた手袋を先に見つけたおじいさんのつれ犬が、手袋の怪しげな様子を見て大きな声で吠え立てると、動物たちは森へと逃げ帰ってしまった。とそこにおじいさんが現れ無事手袋を拾いましたとさ。めでたし、めでたし。」といったところでしょうか。初めて読んだときは、ただのシュールな作品にしか思えなかった(というのも、手袋に入っていく森の動物たちが途中から異常な大きさになっていくからです)のですが、大人になってから読み返してみて自分なりの解釈に行きついて感動しました。(以下はすべて僕の主観です。)

 

実は、この絵本の中で手袋の持ち主であるおじいさんは何も知りません。おじいさんはただ雪山で手袋を落としたことに気づき、犬が吠えている方向へ行ってみたらそこに自分の手袋が落ちていたというだけの世界だったのです。しかし、その間には確かに大きなストーリーがありました。森から様々な動物たちが現れ、「ここに住むことにするわ!」と言って勝手に手袋の中で暮らし始める。しまいには熊までもが入ってしまうほどの壮大さを含んだ「面白い」物語が“おじいさんの知らないところで”展開されています。ここで僕が思うのは、おじいさんは人間一般の象徴である、ということです。すなわち、作者の伝えたかったメッセージとは「みなさんの知らないところでどんな面白い物語が眠っているかわかりませんよ?もっと周りの世界やそこにある物語を注意深く見てみませんか?」ということだったのではないでしょうか。ね、とてもほっこりする物語でしょ?他にはディズニーアニメの「トイ・ストーリー」にも同じことが言えるかもしれません。

 

今日は皆さんの周りでどんなお話が展開されているのでしょうね

 

 

 

(T. K. 学生スタッフリーダー)