日本に来てから、なんとなく、周りの「一瞬」を撮るのが好きになった。

 

先日、早稲田通りに歩いていたとき、親子二人は楽しく「バドミントン」をしていた。



この風景を見ながら、「これこそ人生だ!」と感じていた。写真を撮らずにはいられないほど感動していた。というのも、この三ヶ月間、普段私が見かけている日本の人たちは何処でも、いつでも忙しそうに歩いている。特に駅の中では、みんな同じようなスーツを着て、何の表情もない顔をしながら忙しく歩いている。こういう場面は私にとってとても圧迫的だった。しかし、この親子たちに見たときは心から安堵した。落ちた葉が散らばっていた道の中で何にも縛られずただ自由に自分の時間を心地よく過ごしていた。この親子たちは駅の中の人に比べてまるで別の世界に住んでいる人だった。

 




またある日、ICCで仕事をするため、初めて西早稲田キャンパスに行った。西早稲田の隣は新宿コズミックセンターがあり、そこに向かう道の両側に銀杏の木が植わっている。日の光が葉っぱの間から差し込んでいて、寒さを忘れるほど美しかった。心も癒された感じがして「さすが東京の秋だねぇ~」と思わず声が出た。というのも、その一週間は日本に来てから一番混乱した一週間、精神も肉体も本当に駄目だと感じて、自分もバラバラになってしまった状態だったから。にもかかわらずこういう景色を見ると、悩みとか痛みとか一瞬で消え去ったような感動を覚えた。これは多分自然の風景の力だとおもった。

 

日本にいるときは、写真を撮ったり、生活を楽しんだりするのが一番いいのものだと思う。写真で生活を記録し、細かいものも、その感じもちゃんと覚えてきた。もし今以前撮った写真を見れば、あの日の記憶がぱっと目の前に浮かんでくるだろう。それはわたしにとって本当に大切なものだ。

 

 

 

X. F. (ICC 学生スタッフ)