わたしは何となくボランティアが身近な環境で育ちました。
通っていた学校がそういった活動に熱心で、
フィリピンの子供の就学支援、日本の乳児・児童養護施設支援、物資・衣類支援・・・
いろいろな活動をしていました。

 

その流れで、小中高と宗教委員やボランティア委員をやり
他のクラスメイトよりはボランティアに深く関わっていました。
そのとき、いつも感じていたことがあります。

 

「あぁ、どんなにがんばっても私は向こう側の人にはなれない。」

 

訪問先の施設で、あるいは講演で出会った人たち。
自分のすべてを投げ打って、困っている人のために働く人たち。
そういう人にわたしはとても憧れたけれど、決してそうなることはできないと
鈍くて重い痛みとともに感じていました。
わたしは暖かい布団でごろごろするのが好きです。
友達とおしゃべりしながら呑むのが好きです。
好きな舞台を観に行くためなら、福沢諭吉とは縁を切ります。
全部どこかにほかすなんてとてもじゃないけど、できそうにありません。

 

自分自身の矛盾と向き合うなんてあまりにもしんどいし、
そんなしんどいことを好んでするほど誠実な人間では無いのです。

 

そんな経緯もあって、高校卒業とともにボランティアから足を洗ったのに
今回、 ICC×JICA 国際ボランティア連続セミナー「国際協力というシゴト」
第三回ゲスト:投資振興シニアボランティア(派遣先:チュニジア)
※2012年12月に開催されたイベントです。
に参加して、現状ある問題に正面から向き合うスピーカーの方のお話を聞きました。



早稲田大学第一政治経済学部をご卒業後、日本経済新聞社で海外各地に駐在され、
世界の問題を目の当たりにした彼は、70歳を目前にチュニジアで、
開発省所属の政府機関である外国投資振興庁で2年間尽力されました。

 

きっかけのひとつとして「笛を吹いても踊らない学生」があったそうです。
名古屋の大学で教えておられた吉田さんは
どんなに発破をかけても、世界に出て行かない学生にしびれを切らしたそうです。
早稲田にはむしろ進んで踊る学生がたくさんいると感じていますが
自分自身を振り返るとなんとも耳の痛い話でした。

 

これから自分がどうやって生きていくかは分かりませんが、
問題から課題を見つけて、こつこつと前に進める人でありたいなぁと。
ちょっと意識を変えてくれたイベントでした。

 

「だって世界にこんな現状があると知ったら、何かせずにはいられないでしょう?」

 

そう言える人にわたしもなりたいと思います。

 

HS(学生スタッフリーダー)