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多聞・他聞・多分

むかしカリフォルニア州に住んでいたことがある。
サンフランシスコから車で40分も南下すると、
アップル社やシスコシステムなど、名だたるIT企業が集中する
通称シリコンバレーと呼ばれるエリアで生活をしていた。

 

世界中のIT企業がそこを拠点としていたため、地域住民の出身地もバラエティ豊かだった。
誰がローカルで、誰が外国人なのかとか、そんなことを感じさせない空気が流れていた。

 

隣のテーブルでご飯を食べている人が、
スーパーのレジで前に並んでいる人が、
映画館で横に座っている人が、
テニスコートで一緒にプレーしている人が、
どこの出身の何人(なにじん)なのかなんて、どうでもよかった。
気づいたら初対面の自己紹介で「どこの出身ですか?」と聞かなくなっていた。

 

この類の質問は、聞いたところで「ふ~ん、そうなんだ」程度の感想しか
生み出さないことを体験的に知ったからかもしれない。

英語がなまっているからって、ブロンド&ブルーアイじゃないからって、
それで誰かとの関係が変化するような場所ではなかった。
今思えば自分も他人の目を気にせず、のびのびと過ごしていた貴重な時間だった。

 

4年過ごして帰国した。

 

日本語と日本人が周囲にあふれた。
同じ言語と同じ外見。
自分の国なのに、他人の目を気にしてちょっと小さく(大人しく)なっている自分がいた。
「私は私」という、アイデンティティの根源が揺らいでしまっていた。

 

なぜだろう?

 

さらに4年経ったが、この疑問に対する答えはまだないまま。
これって多文化共生と関係があるのかな。
アメリカはいわゆる多文化国家で、「異」のものが「同」のなかに
混在し、変容し、定着しているけど、日本はその過程にいるからとか?

 

む~ん、一人で考えるのは難しいなあ・・・。

 

以前ICCでは、国籍から来る先入観や偏見を打ち破ろう!という「無国籍」を
テーマにしたキャンプをしたことがあるけれど、今回は多文化がテーマのカフェを開催します。
その名も「タブンカフェ」
この「タブンカフェ」では多聞な意見が他聞にはばかることなく多分聞けるでしょう(笑)
みなさんもぜひ来てください。

 

YT (ICC Staff)

バスタオルは何日おきに洗う?

今からちょうど一年前、「異文化理解論」というオープン科目を受講しはじめました。
取り扱う毎回のトピックはもちろん、少人数制でディベートあり、スピーチあり、
ゲストスピーカーあり、グループワークあり…と、
週に一度じゃ足りないくらい盛りだくさんの授業。
毎週水曜日の2限が楽しみで仕方ありませんでした。

 

その授業の最後の課題は、グループリサーチ。
私が属していたグループは「国際結婚」にフォーカスし、
10組近くの国際結婚カップルにアンケート調査をしました。
知りたかったのは、ずばり「家庭問題も国際的なの?!」というところ。
文化や習慣、歴史・社会問題への見解の違いなど、「国際結婚だからこそ」の理由で
摩擦が起きたりケンカしたりするのだろうか? それって、いわゆる国際問題にも
通じるところがあったりするのだろうか?
こんな素朴な疑問が発端でした。

 

普通だったらちょっと訊きづらいことも満載だった私たちのアンケートに
快くご協力くださった国際結婚カップルのみなさんのおかげで、リサーチは順調に進み、
わかってきたのは「たしかにバックグラウンドの違いでぶつかることもあるけれど、
それって“国際結婚だから”というわけでもなさそうだ」…ということ。
相手がナニジンなんてことじゃなく、異なる文化をもったひとりとしてパートナーを
尊重できるかどうかが、国際結婚の秘訣だということです。

 

でも…これって日本人同士の結婚や人付き合いにだって、同じことがいえるはずですよね?
この世にひとりとして同じ人間はいないのに、国籍が同じだとどうしても相手に同じ価値観を
求めてしまいがち…なんてことはありませんか??
だから、「バスタオルは何日おきに洗うかとか、洗ったグラスは上下どっち向きで乾かすかとか、
新婚生活にはケンカが付き物(私の母談)」なんですね(笑)

 

国際結婚カップルへのアンケートを通して、みなさん「“違い”との共存」が上手だなと、
私は思いました。これこそが多文化共生…なのでしょうか?
まだまだ勉強中の私。この奥深いテーマについて、みなさん一緒に学びませんか?
ちょっとでも興味をもってくれた方は、ぜひICCスチューデント・セミナー
「多文化共生」
募集説明会へ!
お待ちしています☆

 

MK (学生スタッフリーダー)

山リータ

最近山の様子が変貌していると新聞で読んだ。
酸性雨や森林伐採によるはげ山とか、熊やさるなど野生動物の生態変化とかではなく「山リータ」の登場だ。

 

山リータとは色とりどりの登山ルックをした、20~30代をメインとする若い女性登山者のことである。
登山といえば、中高年の趣味といった話も過去のもの。
いまや美容と健康を兼ねて、また、日常からの脱却を求めて街から山へ若い女性が流れている。

 

山リータといえば、そのファッションも大きな特徴だ。
帽子から靴下、雨具から小物入れまで、青山や表参道の街並みにもなじんでしまいそうな
デザイン性が高いものばかり。山リータはおしゃれも楽しむのだ。

 

と~ってもカラフルなボーダータイツ♪
赤ピンクカラーのレインウェア♪
ひざ上丈のキュートなラップスカート♪
汗のにおいを微塵も感じさせないパステルカラーのタオル♪

 

ゴツイ風貌の山男が己の限界に挑む場所として目指した3000メーター級の山肌も、
いまやピンクや黄色、オレンジなど、まるで枯れた野に突然花が咲き乱れたようになっている。

 

一方、そんな山リータファッションに警鐘を鳴らす山岳ガイドもいた(@屋久島)

 

「タイツに腰巻(注:ラップスカートのこと)だけなんて、転倒したときに危険です。
先日、股が避けて血だらけになった女性を背負って下山したばかりですよ」

 

同ガイドいわく、最近男性もスポーツ用のタイツだけはいて山を登ったりしているが、
あれはそもそもマラソン用であり、登山用ではない。
登山専用のパンツをきちんと履いてほしいとのことでした。

 

最近登山の魅力に気づいてしまったかもしれないわたくし。
山リータへの転身にはとんど興味がないので、ガチンコ路線で行こうかと思ひます。

 

YT (ICC Staff )

避難訓練

「テーブルの下に手を挟まれて血だらけになった方もいまーす♪」
「自然界ではありえない雨を降らせます。この前、小学生の男の子がパンツの中までびしょびしょになって帰りましたよ♪」
「20分間も迷路から出て来れなかったタレントさんがいましたー♪」
「火事だーっ!!!」

 

先日、『本所防災館』に行ってきた。
東京消防庁が運営するこの施設では、本格的な災害体験ができる。
上記のセリフは、すべて防災館の女性インストラクターが口にしたものだ。

 

地震体験コーナーにて。
地震の強さというものは、10段階の震度で表される。
最大は7。それ以上の強さの地震も表示法がないため、便宜上震度7となる。
インストラクターは言った。
「震度7をはるかに超えるレベルで揺らします。けが人続出なので気をつけてください。
テーブルの下に手を挟まれたり、激しく揺れる床にひざを擦り付けたりして、みなさん血だらけになられます」
えええええ?! ま、まじですか??
ドドドドドド、ズドーン、ガシャーン!!!
電気は消える。タンスは倒れる。
いやああああ! お父さぁぁぁん!!
地震体験中の父親を見て、泣き出す幼稚園児。
ガタガタガタガタガッタンガッターン!!
みんなで押さえなければ、バウンドし始めるテーブル。
そこはまるでポルターガイスト現象のような地獄絵図だった・・・

 

と、まあ少し大げさに書きましたが、防災館は超本格派災害体験施設なので、
ふざけると本当に危険です。でもけっこう楽しいです。
他には、ゲリラ豪雨や、煙が充満する迷路からの脱出などが体験できます。
この秋、家族やカップルで訪れて、力を合わせて災害から身を守り、
絆を深めてみてはいかがでしょうか。

 

ICCでも、10月9日(土)に模擬災害体験イベントとして訪問する予定です。

 

【後日追記】
そして、第二弾も2011年4月26日、5月31日、6月13日に決定!
興味のある方は、どしどしご応募下さい。

 

AN (学生スタッフリーダー)

思い立ったが吉日

高校時代に「大学では自分から行動すれば、いろんな可能性がある」という言葉を、卒業した先輩からよく聞かされていました。しかし、狭いコミュニティにいた高校生にとって、それは実感を伴わない言葉でした。

 

大学4年生になったいま、大学生活を振り返ると「本当にそのとおりだったな」としみじみ思います。ICCの学生スタッフリーダーになったのも、自分から行動を起こした結果です。きっかけは、1年生だった私が新しく何かを始めたいと思いICCに行ったことでした。

 

行動力がそんなになかった私ですが、その時は、なぜか思い立ったその日にICCに行きました。
ちょうどイベントの最初のミーティングが行われようとしていました。まさに偶然でした。
これは何かの運命だと思い、私はさっそく飛び入り参加しました。

 

そのイベントで中国茶と月餅を紹介する企画のサポーターをしました。
ファミレスで会議をしたり、横浜の中華街のお茶屋さんで中国茶を買ったりしました。
1年生の私にとって、どれも新鮮な経験でした。

 

それから「もっとICCに深く関わりたい!」と思った私は学生スタッフリーダーになりました。
今の私があるのは学生スタッフリーダーになったから、といっても過言ではありません。
ICCでのイベント企画経験を生かして、なんと3年生のときにサークルの幹事長もやりました。
自分から一歩踏み出したから、可能性が広がり、充実した大学生活を送れたと思います。

 

ところで、みなさんは後期を機に何か新しい初めようと考えたりしていますか?
もし「異文化交流」に興味があって、始めてみたいと考えている人がいたら、
ICCで今度行われるイベントの「ウェルカム・カフェ」はとてもおすすめです。

 

「ウェルカム・カフェ」では、ICCで行われている様々な異文化交流イベントについて簡単に紹介します。
「異文化交流ってどんな事をするのか、イメージがわかないや」
「ICCは聞いたことはあるが、何しているか具体的にわからない」
という人をはぜひ来て、話をきいてみてください。
違う学部・学科の人がたくさん集まるので、友達の輪を広げる絶好の機会でもあります。

 

余談ですが、「ウェルカム・カフェ」限定で、知る人ぞ知る「彩果の宝石」というお菓子が出されます。
ジューシーな果汁をギュッと詰まった、濃厚で味わい深い味がするソフトグミです。
ぜひ会場に来て、味わってみてください。

 

LY (学生スタッフリーダー)

都電の車窓から

早稲田を卒業し、遠く離れた地元で就職してから訪ねた久々の東京、早稲田大学。

そこには変わらない風景があった。

都電荒川線。

 

歴史を振り返ると、その昔、東京には41系統もの都電(路面電車)が所狭しと走っていた。

しかし、自動車の普及などによって運行が困難になり、かつての「都民の足」は徐々に

都バスや地下鉄に取って代わられるようになった。

1972年、荒川線以外の全線が撤去。

その中で1974年に荒川線だけは恒久的に維持されることが決定された。

以来、三ノ輪橋と早稲田を結ぶ都電荒川線は今に至るまでヘッドライトを灯し続けている。

 

JR大塚駅付近に住んでいた私は、山手線を使った方が早かったけれど、4年間毎日都電で通学した。

小さな1車両のみで、電車なのに信号待ちがあり、最高速度はたった40km/h…。

都電が「ゆっくり」なせいで遅刻したことも数知れず。

それでも私は都電が好きだった。

満員電車のわずらわしさもなく、東京ならではのせわしさもなく、

民家の横を通り過ぎ、窓から見える風景を眺めながらのんびりと。

そこには、成長し続ける東京という街が置き忘れた、昔ながらの「風情」のようなものがあふれている。

都電を通して東京の少し違う姿を感じながら、気がついたら私は都電ユーザーから都電ファンへとなっていた。

 

そんな都電には、様々な楽しみ方がある。

乗ってみたり、眺めてみたり、沿線を訪ねてみたり。

「都電なんて乗る機会がない」という人も多いと思う。

そんな人には是非一度乗ってみてもらいたい。

早稲田の学生ならばなおさら、早稲田から始まり早稲田で終わる「都電ワールド」を見つけてみて欲しい。

ちなみに私にとって都電は、卒業後も、大隈銅像や大隈講堂と並んで、あるいはそれ以上に早稲田名物だったりする。

 

さて、そんな機会を提供する絶好のイベントが10月2日(土)にICCで開催される。

その名も「都電荒川線ゲーム」。

都電に乗り、沿線の下町や面白スポットを訪ね歩きながらゲームに挑戦する。

東京が好きな人、早稲田が好きな人、下町が好きな人、電車が好きな人、訪ね歩くのが好きな人。

是非とも、参加してみてほしい。

 

MN(元学生スタッフリーダー)

大自然に触れて

学生生活最後の夏休みに行った一週間の
べガス→グランドキャニオン→セドナ→ローレンス大学巡り。

 

田舎出身でギャンブルの意義を見いだせない僕にとって、
べガスは・・・って感じだったわけで、時差ぼけに疲れを上積みしてくれた。

 

そんな中、朦朧としながら着いたグランドキャニオン。

 

「・・・うわぁ・・・・・・」開いた口がしばらくふさがらなかった。
日本では決して見ることのできない渓谷の景色。
時間の変化とともに移り変わる光と影のコントラスト。
今度はぜひ渓谷の下でテントを張って満天の星空を満喫してみたい。

 

アメリカの大自然に触れ、興奮冷めやらぬまま行った次の目的地セドナ。
ピンクジープのツアーでオフロードを走りながら探検した。
赤い岩山、サボテンなどが散在している荒野。
これまた日本では決して見ることのできない光景。

 

ただただ感動するばかりだった。やはり自然は凄い。圧倒的。

 

人間の小ささを強く感じもしたが、
そんな自然の中で力強く生き、様々なものを作りだしているのをみて、
人間の可能性なんてものも感じた。
自然の力には到底敵わないけれど、
世界を変えていく力は持っているんだなと。
その力を誤った方向に使わず、
自然と人間の共生を模索し続けていくことが大切なんだろう。

 

都会の雑踏にもまれ、時間に追われ、忙しく生活している人も
こんな大自然に行ってリフレッシュしてみては?
きっと何か感じることがあるはず。

 

KK (学生スタッフリーダー)

Waseda Student Club Guide編集裏後記

昔、小学校か中学校の先生から「バカになれるすばらしさ」の話を聞いた覚えがあります。社会的にみたらなーんの得にもならないようなことに無我夢中=「バカ」になれるってなんてステキなことなんだ! という内容の話でしたが、大学4年生の今、それを実感しています。

 

サークルや部活。
学生生活の代名詞のようにもなっていますが、これってやっぱりお金にならない、将来のためになんか全くならないかもしれないことに一生懸命になれる「時間」が魅力的なんじゃないかな、と思っています。

 

せっかくの大学生活、勉強やバイトばっかりしていないで、
みなさんも「バカ」になりたくありませんか?
だって、社会に出たらそんなこともいってられない。
大学生の「最後の」特権でもありますよね?!
そして、きっとそれは、国籍関係なし…のはず。

 

『海外から来た留学生にも、もっとサークル活動・部活動を楽しんでもらいたい!』
『サークルや部活をとおして、日本の学生と海外の学生がもっともっと交流できたらいいな。』

 

そんな想いをもって、私たちICC学生スタッフは留学生と日本の学生の両者にとって
有意義なガイドブック(情報誌)づくりをはじめたのでした・・・。

 

MK(学生スタッフリーダー)

 

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留学生にも早稲田のサークルライフを満喫して留学生活を充実させてほしいと
いう一心で取り組んだ「Waseda Student Club Guide」

 

このハンドブックを作るにあたって必要なコンテンツは、外国人学生
日本人学生へのアンケートをもとに何度も話し合って決めた。
サークルや部活といった学生団体は日本特有の慣習や活動内容などがあり、
入り方や探し方、また入った後楽しむためのノウハウなどが必要であった。

 

それを踏まえて本当に助けとなるガイドブックにするためには早稲田にずっと
いる私たちの意見だけではだめで、外国人学生、日本人学生両方へのアンケートや
インタビューをいくつも行い、よりリアルなノウハウを詰め込まなければ
意味がなかった。

 

インタビューの仕方や効果的なアンケートの取り方などを教わりながら考え、
皆で練習をしていった。実際のインタビューではアドリブを加え、載せる
べき情報を聞き出しながら、その人特有の経験も引き出すよう心がけた。
日程調整が大変なのはもちろん、インタビューを録音し、それをすべて
書き出してから自分の記事にまとめる。
これが思ったよりも重労働で妥協しそうにもなった。
が、留学先で苦労した自分の経験を思い返すと、妥協はしたくなかった。

 

インタビューやアンケートなどを通して、コンテンツを埋めているうちに、
思ったよりもサークルに入っている留学生たちを探すのが大変で、
編集作業そのものを通じてこの冊子を出す意義というものもより強く
感じられるようになった。

 

いつかこのようなハンドブックが不要となるような、国籍に関係なく
皆が自然に共にサークル活動を楽しめるようなキャンパスになって
いればいいなと思う。

 

KK(学生スタッフリーダー)

 

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記事の作成と同じぐらい、雑誌にとって大事なのはデザインである。
タイトル、記事、写真のレイアウトをどうするか。文字の種類、サイズ、
色をどうするか。レシピのないオリジナル料理を考えることに似ている。
たとえ文字の配置をわずかに変えただけで、全体の印象が大きく異なってしまう。
ひとつの作品として収束させるのは、直観を大切にしつつ、辛抱強く
作業する必要がある。

 

ICCラウンジのテーブルにメンバーが持ち寄ったパソコンを置き、
小さな作業場を作る。朝から始めた作業が夕方に及ぶことも何回もあった。
常に黙々と作業していたわけではなく、わいわい雑談をすることもあるが、
2~3時間過ぎてくると頭がだんだんフリーズしてくる。
そうなると、相手が話していることは、かけっぱなしのラジオのように、
耳の左から右へ通過してしまう(笑)

 

デザインが出来上がると、最後に文章校正が待っている。
誤字脱字はもちろんだが、「こと」や「事」といったような細かな表記の統一を行う。
チェックしていたICCのあるスタッフは、目に傷がついたり視力が下がってしまうほど、
文章に何度も何度も目を通していた。地味な上に量が膨大にある作業である。

 

しかし、木工でやすりがけによって出来上がりが変わるように、
校正を繰り返すことにより作品の精度が上がり、格調も高くなる。

 

こうして、多くのスタッフ・サポーターの力を結集して、今回の「Waseda Student Club Guide」は無事完成した。多くの方々にあらためて「ありがとうございます」と心からお礼を言いたい。いまから「Waseda Student Club Guide」を、外国人学生・日本人学生の手に届けるのが楽しみである。早稲田におけるサークルの活動がもっと活性化できたらという願いを込めて。

 

LY (学生スタッフリーダー)

“大”国 アメリカ

今年の夏、8月1日から約1カ月半、アメリカのロサンゼルスに
短期留学をしてきました。人生初のアメリカ。
期待と不安が入り混じる中、高まる鼓動を抑えいざ渡米。

 

やはり一番驚かされたのは、全てのモノにおける「大きさ」。
渡米前から色々話には聞いていたけれど、実際にそれを
目の当たりにするとただただ驚くばかりでした。

 

ある日、友達とステーキハウスに行った時の話です。
皆、比較的リーズナブルな価格のステーキを注文。
にっこりとオーダーを受ける店員のおじさん。

 

そしてついにステーキとご対面。

 

コーン!
ポテト!!
ステーキ!!!

 

どれも日本のサイズの2倍は優に越えていました。
今は腹ペコだから何とか食べられるだろう・・・・・と
思っていたけど、やはり食べ切れず。

 

ふと顔を上げると、左斜め前に座っている家族が
僕の注文したものと同じものを食べている。今にも食べ終わりそうだ。
子どもに至っては

 

「お兄さん、食べ切れないの?」

 

と言わんばかりの表情でこっちをじっと見つめてくる。

 

やはりこういった部分がアメリカ人のあのエネルギッシュさを
生みだしているんだなぁ、と実感。

 

また、現地で通っていた学校には世界各国から僕と同じように
留学している学生がいて、様々な国の友達を作ることができた。
幸運なことに彼らと日常生活から社会問題に至るまで、色々な
分野についてディスカッションする機会もあった。

 

一歩外に足を踏み出したことで、これほどまでに価値観や視野が
変わったことは今までなかったかもしれない。
友達にも恵まれ、常に充実していた1カ月半の留学生活は
何ものにも代え難い、貴重な体験となった。

 

KT(学生スタッフリーダー)

「熱水」という町

この夏休み、内モンゴルへ行ってきた。内モンゴルはその名前から「モンゴルの中」にあると誤解されがちだが、正式名称は内モンゴル自治区といって、中国の一つの「省」である。(中国の省は、日本でいえば県にあたる)

 

名前の一部にモンゴルがあるだけあって、みなさんがモンゴルに想像するような大草原は、
ここ内モンゴルにも永延と広っている。
緩やかな丘がどこまでも続き、雲がまるで置物のようにポッツンポッツンと空にある。
牛や羊は草を悠々と食んで、なんとも気持ち良さそうである。
日照りは強く気温も高いが、カラッとしているため、東京ほどむしむしした感じはしない。
しかし、ここも冬になると夏とはうって変わって、寒さが厳しい場所になるそうだ。

 

私が滞在した町に、温泉が湧き出るところがあった。
町の名前は「熱水」。そのまんまだなと思わずツッコみたくなるネーミングである。
せっかくなので、疲れた体を癒そうと思い、ホテルのフロントで聞いた温泉の出る銭湯に行ってみる。

 

現地の人がいつも通う銭湯で、入浴料がたったの5元(70円くらい)。
観光客はまったくおらず、中は地元のおじいさんたちでにぎわっている。
穴場を見つけたと喜ぶのもつかの間、不思議な光景に遭遇する。
おじいさんたちは誰も湯船に浸かっておらず、せいぜい足を浸けている程度である。
なぜなのかと思いつつ、入ってみるとその理由が分かる。
お湯の温度がありえないぐらいに高いのだ。

 

もちろん、温泉は熱いのは常識であるが、ここの熱さは想像の域を超えている。
たくさんの針に刺されるように痛い。温度調整なしに原泉をそのまま使っている疑惑が浮上する。
そして、足を出してみると、お湯に浸かっていた部分は真っ赤になり、
浸からなかった部分とはまるで違う地層のように、二色にくっきり分かれる。

 

そのとき、一人のおじいさんが突然からだを一気に温泉に入れた。
平気なのかなぁと見守っていたら、なんと1分ぐらい中に入ったままだ。
続けざまに何人かのおじいさんも入っていく。
そして、様子を見ている自分に、おじいさんたちは「若いもん、入ってきなよ」と声をかけてくる。
いやだったが、「若いのに、根性がないな」と声が飛んできた。
そこまで言われたら、と覚悟を決めて体を熱湯(!)の中へ。

 

入ってみると、体の部分は足ほど熱さを感じることなく、動かなければなんとか耐えられそうだ。
……と最初のうちは思ったが、やっぱり熱かった。
私の記録は30秒。おじいさんたちは「まぁまぁやるじゃん」とほめてくれた。
「温泉に入るというのは、こういうことではないのでは?」と思いながらも、
おじいさんたちと「熱い温泉に入った同志」となったことで、どこか心が通じ合えた気分になる。

 

その日一日中、温泉の熱さで足が痛くなったというおまけ付きであるが、
「熱水」が今回の内モンゴルの旅で一番記憶に残っている。
きれいな景色を見て感動するのもいいが、このような想定外の出来事もあるからこそ、
旅って楽しいなと思うのであった。

 

 

YL(学生スタッフリーダー)

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