‘日々思ふこと’ カテゴリーのアーカイブ

MAY
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一歩先には・・・

皆さん、はじめまして! もう師走ですね!

 

あの先生でさえ走ってしまうという年の瀬ですが、
新人学生スタッフリーダー(SSL)の私は
走ってしまうというよりは、てんてこ舞いです。

 

私がSSLになってまだ2週間。もう2週間。失敗談にはすでに事欠きません。
してしまった失敗に頭を抱えつつ、同じ失敗を繰り返さないようにメモをとる毎日です。

 

そういえば昨日、夜の大隈講堂を帰り道で見ました。

 

あー、大学に入った頃もこんなだったっけ・・・

 

すっかり冷たい夜風をぴったりコートで防ぎながら、
一人ニヤニヤしてしまいました。
大きな教室に教授、友達と飲んだカフェモカ・・・
何もかもが新鮮でたまらなくワクワクしていました。
帰り道にあのライトアップされた大隈講堂を見て、
早稲田大学に入って良かったなぁーとしみじみ思ったものです。

 

そして同時に一抹の不安も心の隅っこにぶら下がっていました。
誰もが夢を追いかけてキラキラして見える、私はここで何が出来るのだろう。
どうやったら足を前に踏み出せるんだろう。
キャンパスの中で、ぽつんと置いていかれた感じでした。

 

そんなとき、ICCは私にきっかけをくれました。
ふらっと参加して友達ができるイベントがたくさんあり、背中を押してくれました。
今、ICCのSSLになって入学当時の高揚感を思い出しています。
新しい環境で覚えることは山のようにあります。毎日が新鮮で、楽しいです。
そして、やっぱり本当は不安もあります。新しいフィールドに足を踏み出したのですから。
でも大丈夫! 不安の先に一歩踏み出せば素敵な毎日が待っていることを私は知っています。
もし貴方がかつての、あるいは今の私のような想いを持っていたら、
ぜひICCに遊びに来てくださいね! 楽しいイベント目白押しの1月にまた会いましょう!!
その頃には、フレッシュで有能な新人SSLがお迎え・・・できるように頑張ります。

 

HS(学生スタッフリーダー)

MAY
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シニカルな彼

「ねぇ、なんてそんなに文章がうまいの?」
と私はアユムくんに尋ねた。
「心に痛みを持っているからだよ」
とアユムくんは答えた。
かなりキザな台詞だったし、
心の痛みとはなんなのかと聞いても答えてくれそうにないから、
なるほど、とだけ返事した。

 

アユムくんは私の高校のときの友人で、2年のクラス替えで一緒になった。
背は高く、丸い形の顔にメガネをかけていて、ちょっと睨みつけているような目つきをしていた。
彼は文章を書くのがうまかった。読んだ人の心をつかむ何かがあった。
それが何であるか完全に理解することはできないが、
何度も咀嚼して味わいたくなるような文章で、だから印象に残るのかもしれない。
書いた内容というのは好きな小説の考察や、最近感じた事や、
クラスの人間観察とかそんなかんじだった。
読みたいと言うとしぶしぶ承諾したような顔をするが、
賞賛の言葉を送ると、はにかみながらもすごくうれしそうだった。

 

彼は勉強の出来はそこそこだが、頭の回転が速く知識がたくさんあるタイプだった。
冷ややかに物事を見るところがあって、皮肉をよく口にするが、女の子にはモテた。
私はよく彼と昼ごはんを食べた。そのたび彼は私に対して毒々しいことを吐いたが、
不思議といやじゃなく楽しかった記憶がある。
高校2年の夏休み前に、アユムくんはイギリスに行くことになった。
空港でもう一人の友だちと一緒に彼を見送った。さびしい気持ちになった。
それからは一度だけ手紙をもらったことがある。
ちょっと前に、それを読み返そうと思い探してみたが、どこにしまったのか忘れてしまった。
ロンドンの食事はおそろしく口に合わない、といったような内容だった気がする。

 

もう5年近く会っていないが、ふとしたきっかけに彼を思い出す。
彼そのものというよりも、彼のあの台詞を思い出すと言った方が正確かもしれない。
大学生になってから、私はまとまらない考えや漠然とした感情を抱えた時に、
文章によってそれらに形を与える作業をよくした。
そうして、もやもやして気持ちわるかったものを冷静に見ることができた。
あるとき気付いたのは、アユムくんのあの台詞はまさにこの作業を指していたということだ。
彼は多感で、若者がよく抱いてしまう、世界と自分とのあいだに存在する違和感を、
つまり、心の叫びを文章に吐き出していたのだ。
世界への感受性の点でいえばアユムくんは私のずっと前を走っていて、
私は周回遅れでやっと彼を理解した。
といっても、いまの彼はきっと私が後姿を確認できないくらいもっと先を走っているのだろうし、
私が走っているトラックからとっくに飛び出しているのかもしれない。
そう思うと、私はたまらなく彼に会って話してみたい気持ちになった。
私が気付いたことを彼に伝えたときに、彼がどんなシニカルな顔して答えるのだろうかと想像した。

 

YL(学生スタッフリーダー)

MAY
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歯が痛み、日本を想う

「いい、いたい…っ!!」…朝、起き抜けに歯に激痛が走った。
昨日大量のチョコをやけ食いしたからだろうか?
何はともあれ、歯医者に行かねば。…でもここはイギリス。
何をするにも時間がかかり、そして劣悪なサービスが提供される国である…

 

今僕は、ロンドンから北に電車で3時間の中規模都市で、大学院に通っている。
この間、BBCの英国「最悪」の街ランキングでトップに輝いた、パキスタン人ばかりの街。
ベールやターバンが闊歩し、夕方には近所のモスクからコーランが流れ、
でも町並みはヨーロッパ的という不思議空間である。

 

そんなイギリス最悪の街で歯医者になど行きたくない。どうしよう…?
痛む歯に急かされながら、イギリスの歯医者事情をネットで調べてみた。

 

イギリスには「NHS(National Health Service)」という国営の医療サービスがあり、
基本的に医療費は全額無料。6ヶ月以上滞在する人なら留学生などでも基本的には
タダで医療サービスが受けられる。歯科だけは残念ながら若干お金がかかるが、
NHSに登録してさえいれば費用は微々たるもの。マイケル・ムーア監督も
「SICKO」で絶賛していた、すばらしき英国の国営サービス。グレートブリテン万歳…!

 

…ああ、なんて空々しい建前。実際、歯科のNHSなんてほとんど機能していない。
近年の制度改正でNHSを利用する患者からは利益が出なくなったため、
患者はほとんどプライベート、つまり保険の効かない正規の値段を払って
歯を治しに行くのがもはや普通。NHSを利用できたとしても、予約は数ヶ月待ち。
さらに、提供されるサービスは十数年前のものだっていうんだから驚いてしまう。

 

そんなの待ってたら歯が腐っちゃうじゃないか!
ロンドンの高額な日本人向け歯医者に行こうか…?(そんな病院が結構あるのである)
でも時間も金もかかるし、NHSを利用できる近所の病院をしらみつぶしに探そうか…。

 

ベッドの上で頬を押さえながら逡巡しているうちに、
ふと突然、泣きたくなってしまった。「これが日本だったら」と。

 

イギリスに来て1ヶ月半、色々あったけどなんとか楽しく生活していた。
大学の寮を申し込んでいたのに来てみたら部屋がなく、心地良く住める場所を自力で探した。
近くのスーパーにはスパイスしか売ってない。だったら超本格カレーを作ろう…

 

環境の問題点を挙げたらきりがないが、自分でなんとか工夫して楽しむことはできる。
でも、自分の身体の問題は医者に頼るしかない。
そして、歯が痛くなって初めて「日本に帰りたい!」と心の底から思ってしまったのだ。
さらにこれが、所謂ホームシックの一種なのかもしれない、とも。

 

健康状態は精神状態に直結してしまうもの。気持ちも萎える。
今まで海外でホームシックになったことはなかった。
しかし、海外に「行く」ことは慣れていても、海外に定住し「生活」するのは初めてなのだ。
あれほど楽しみにしていた留学生活。でも、無意識にどこかキツく感じていたんだな、と
素直に認める自分がいた。そうなるともう、日本に帰ることしか考えられない。
いと恋し、日本の歯医者!きめ細やかなサービス!…今すぐ航空券を予約しなくちゃ!となる。

 

…歯痛で体験した、そんな初ホームシック。

 

結局、歯は何ともなかった。変な姿勢で寝ていて、
歯茎に不自然な力がかかったから痛くなっただけで、次の日にはウソのように引いていた。
そして痛みが引くと同時に、日本に帰る気も完全に失せてしまった。なんなんだ自分(笑)

 

そんなこんなでまた今日も、
この英国最悪の不思議な街を楽しんでいる。

 

YS(元学生スタッフリーダー)

MAY
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早稲田からの眺め

早稲田大学でスカイツリーを眺められる秘密のスポットがある。
そう友人が言っていたので、さっそく案内してもらった。
いったい何処のことなのかは、友人との約束で残念ながら教えられない。
ヒントは北門からICCオフィスのある7号館へ向かう道の途中にある建物。
最上階にあり、大きな四角いガラスで出来た窓が並んでいる。

 

そこにいると、まるで街のパラノマ写真を眺めている気分になる。
窓のふちは幅があり、人が寄掛かってくつろぐのにちょうどいい。
夜景の眺めはきれいらしく、デートにもおすすめだ。

 

眺めといえば、早稲田近辺には自然の美しいスポットがたくさんある。
たとえば、都電荒川線の早稲田駅付近。
線路沿いに桜の木が並んでいて、春になると満開の花が道を淡いピンクで染める。
神田川には落ちた花びらが水面を埋め尽くす景色もきれいだ。
一度は見たことがある人は多いはずだ。

 

今の季節だと、戸山公園がおすすめである。
学生会館前の区域よりも、理工キャンパス西門前の方がいい。
本キャンからは歩いて15分ほどかかるが、行くだけの価値はある場所だと思う。

 

公園には紅葉の木もあれば、黄色に色づき始めた木もある。
季節の流れなどものともせず、緑のままの木もある。
葉っぱの色は一本一本違っていて、個性を持っている。
それらが密接に寄り添うので、赤黄緑で埋め尽くされたパレットのよう。

 

ちょっと前の昼休みに、友だちと公園の広場で弁当を食べた。
落ち葉がまるでじゅうたんのように地面を覆っていた。
太陽に照らされたそれらは温かい色をしていて、心をぽかぽかにした。
自然を楽しむには、わざわざ高尾山のような観光名所に行かなくてもいい。
早稲田付近にもこんなにすばらしい眺めがあるのだ。
季節を感じながらそう思った。

 

YL(学生スタッフリーダー)

MAY
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イイものもほどほどに-薬も過ぎれば毒となる-

『みなさん今日もお肌は死んでますか?』
なんて言われた日には、
『突然何を言っているんだこの人は?!』
なんて思いません?

 

・・・が、実はこれ、先日見た某番組でお肌の保養のお話をしていたんです。

 

冬も近いということで、
「自分のお肌・・・カサカサ大丈夫かな・・・」と思う方、少なくないと思います。
そして、つい基礎化粧品に手が出てしまい、
最終的には、「あれも、これも、とりあえず全部お肌にいいって聞くから使っちゃえ☆」なんて。

 

番組での調査によると、
もちもちしてきれいなお肌には、死んでいる細胞があることによって、
体から水分の流出を防ぐ物質が分泌され、水分がしっかり蓄えられること、
だそうです。
ですが、様々な基礎化粧品を使うことで、お肌に水分を与えるどころか、
かえって与えすぎて乾燥させてしまい、ちゃんと死んでない細胞を作る一つの原因となるのです。

 

そう、いいものが重なって、よくないはずがない。
でも、この考えって実はすごい落とし穴があるかもしれない、って考えた事ありましたか。
この番組を見て、少し考えてしまいました。
なにも、こういった話は美容だけではないと思います。

 

良かれと思ってたくさん塾に通った、
でも、結果、あまりの授業や課題の多さに押しつぶされて、ワケが分らなくなってしまった。
良かれと思ってたくさんサプリメントを飲んでみた、
でも、結果、こんなにお金をつぎ込んで、本当に効果があったのだろうか。
良かれと思ってたくさん・・・
でも、結果はまさかの期待はずれどころかオウンゴールを入れてしまった気分。

 

そんな経験ありませんか?
いいと思ってたくさんやったらそれが思った以上に上手くいかなかったり、
かえって悪い方向に行ってしまったり。

 

私も最近自分に良かれと思ってたくさんやってみた結果、
かえってどれも上手くいかず、たくさんが故に疲れてしまい、
どれも中途半端な結果になってしまった経験があります。
少なからず、将来に関する不安に対しての焦りからきたものもあると思います。

 

落ち着いて考えてみると、人はそれぞれに合うイイもの、ワルイものがあり、
また、どんなにイイものでも、薬も過ぎれば毒となる、のでしょう。
ただむやみに良いから詰め込むことはせず、どんなにいいものでも、
自分に合っているかどうか、自分に必要かどうか、
自分が何を一番に考え、求めているのか、考えながら、
“ほどほど”に自分に合う「イイもの」を探そうと思います。

 

TM (学生スタッフリーダー)

MAY
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ぶろぐ&めるまが考

ICC設立と同時にメルマガの発行を始めて早や4年半、
おかげさまで読者数は5,000人を超えようかというところ。
思えば遠くまで来たもんだ・・・という感慨はあるが、
実はこのメルマガの出し方については、今もひそかに悩んでいる。

 

ひとつのメルマガにはひとつのイベントだけを掲載する方がいいのだろうか・・・?
(そうすると発行頻度があがるしな)
それとも複数のイベントをまとめて流した方がいいのだろうか・・・?
(そうすると長くなってたくさんスクロールさせちゃうしな)
毎日流すとたしかにうざいよな。
でもお知らせしたいイベント・ニュースはたくさんあるしな・・・。

 

先日も、とあるインターナショナル・スチューデントと話した際、
「ICCのメルマガ読んでますか?」と聞くと、
「はい、でも毎日来るのでタイヘンですぅ」と言われ、少々へこんだ。

 

実際、”読んでもらえるメルマガの条件”とは、
1)情報量がほどほどであること。
2)配信頻度が適度であること。
3)何か特徴があること

 

・・・ですって。

 

3番目の特徴という意味では、昨年9月からスタッフのブログを始めて、
そのさわりの部分をメルマガにも掲載することにした。
イベント企画の舞台裏、スタッフの思い、日々思ふことなど、交替で執筆している。

 

(特徴というほどではないかもしれないが、もうひとつ、学内で
 日英バイリンガルでメルマガを発信しているのはおそらくICCだけだと思う)

 

個人的にはこれまでも友人・知人からは感想をもらったことはあるが、
先日ついに初めて「ブログの感想はこちら→icc-blog@list.waseda.jp」
というところに一般読者から感想をいただいた。

 

・・・「働く杯舞台裏」を読んでいたく感動しました。
今後もICCイベントに積極的に参加したいです・・・

 

とのこと(K君ありがとう!)

 

思いが通じた瞬間って、なんとも言えずうれしいですよね。
今このブログを読んでいる皆さんも、もしも何か心の琴線に触れた瞬間が
あったら、感想を書いて送ってくれたらうれしいです。

 

今後も頻度の高さに負けないぐらい充実のコンテンツでメルマガ(=つまりイベント)
を作っていこう!と自らを励ましつつ・・・。

 

それにしても、時代とともに情報の発信方法が変わっていくこと、めまぐるしい。
先日オープンしたばかりのFACEBOOKのICCファンサイトもどうぞよろしく。

 

YH(ICC Staff)

MAY
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困難に出会ったら

タイトルから「困難をいかに乗り越えるか」との回答が書かれていると想像した人が多いかもしれない。
しかし、困難の乗り越え方はその人によって千差万別だ。
だから、これから書くことは、困難に出会ったときのヒントとしてとらえてもらえたらと思う。

 

大学生ならば、学業、人間関係、恋愛、家族、就活などで問題に出会うだろう。
慢性的なものもあれば、ある日突然やってくるものもある。
いずれにしても、問題を解決できなければ苦しむこととなる。

 

そもそも、困難とは何か?
私は、その人の問題解決能力と実際の問題の深刻度合いのギャップだと思う。
そのことをアイシュタインの言葉はズバリと指している。
「我々が直面する重要な問題は、それを作ったときと同じ考えのレベルで解決することはできない」

 

つまり、世界を新しく見るレンズが必要になる。新しい価値観と言い換えてもいい。
もちろん、これは言うほど容易なことではない。
長い期間の忍耐を要したり、不安と恐れを乗り越えるために気持ちを奮い立たせたりする必要がある。

 

困難がやっかいなのは、決してその人が準備万端な状態のときにやってこないからだ。
だから、私たちはそれを分かった上で、対応しなくてはいけない。
ベストではない状態で、最善を尽くす。

 

以前、イベント企画をするサークルの幹事長をしていたことがある。
自分からやりたいと立候補したわけではなく、やる人がいなかったから仕方なくやった。
企画が走り出したとき、気持ちの準備は完全ではないままだった。

 

始まるとすぐに、周りの人の責任感のなさにイライラした。
次々と対応すべき問題がやってきて、毎日逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。
そんな日々が二週間も続いた。

 

これではいけないと思い、先輩に相談して、なんとか気持ちを整えた。
それから、学校の課題に取り組む気持ちで、たんたんとこなすようにした。
問題を気持ちと切り離して、客観的な視点になることで、意識を変えたといえる。

 

もちろん、気持ちがぱっと晴れたわけではない。
つらかったことには変わりないが、最後まで幹事長をやりきることができた。

 

もし、あなたがいま困難を抱えていたら、新しい視点でその課題を眺めることをおすすめする。
解決方法がなさそうでも、実はいくつもの答えが用意されているものだ。
何か解決法があるはずだ、と問い続け、いままでになかった視点を手に入れる。
人に相談したり、内省したり、本から先人の知識にふれたり、新しい能力を身につけたり、とにかく行動することだ。
困難を乗り越えたとき、世界をより高い、広い視点から見渡せるようになるはずだ。

 

かくいう私も、いま困難の中にいる。
だからこのブログは、人にメッセージを発信しつつ、自分の心の整理の意味も兼ねている。
いまこれを読んでいるあなたも困難に出会っているかもしれませんが、ともに頑張っていきましょう。
ファイト!

 

LY (学生スタッフリーダー)

MAY
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海、自転車、雨

土手の道幅は2メートルちょっとくらい。
ところどころ、砂浜に浸食されている。
海を見ると、波が起きて、筒のように丸くなっては消えていく。
ふたりは自転車を軽快に走らせ続ける……

 

先日、千葉県鴨川市で友人のヨコヤマくんとサイクリングをした。
ヨコヤマくんは寡黙で、落ち着いていた人である。
たたずまいには優雅さがあり、人から「プリンス」とあだ名を付けられる。
ウマが合うので、ふたりはよく一緒にいる。

 

鴨川駅の近くで自転車屋を見つける。店番をしていたおばさんは感じのいい人。
身分証明書を見せる必要もなく、あっさりと貸してくれた。
「天津神明宮に行ってきます」と目的地を伝えて、出発する。

 

空は灰色の雲に覆われているが、夏の強い日差しを隠してくれるので快適である。
狭い路地を抜けて海が見えた瞬間は、思わず心が躍った。
海沿いの道を走り抜けていくと、顔に心地良い風が吹きつけてくる。海の匂いがする。

 

目的地の天津神明宮(アマツシンメイグウ)は地元では有名な場所である。
その昔から、結婚式、子供の命名式、漁師の豊漁祈願がよく行われていた。
実際に目にしたとき、なぜここの人が行事あるごとに使うか分かった気がした。
背後にある緑豊かな山の一部であるかのように、神社は見事に自然に融和している。
手水舎には小さな雨蛙がいたり、拝殿前には黒く大きな蝶が悠々と飛んでいたりする。
外界から切り離された、神秘的で澄んだ雰囲気がここにはある。

 

境内にある「ゑびす茶屋」で足を休める。麦茶が乾いたのどを潤す。
出された自家製わらびもちはさっぱりとしていて、濃厚な黒蜜によく合う。
ヨコヤマくんとふたりで、池泉に泳ぐ鯉を眺めながら、静かに味を楽しんだ。

 

帰るころには、曇っていた天気がいよいよ怪しくなる。
小雨だったのが、あっという間に大粒の雨になる。
時間を急ぐふたりは、雨粒を全身に浴びながらペダルをどんどんこいた。
海の塩分を含んだ雨粒が目に入ってしみる。そのたびに顔をぬぐう。
災難といえば災難だが、ふたりは雨の中のサイクリングも楽しんだ。

 

自転車屋さんに戻ると、店のおばさんはタオルを出してくれた。
自転車が濡れたことを謝るが、「いいよ、いいよ」と言ってくれた。
その温かさに何度も感謝の言葉を口にして、店を後にした。

 

雨は弱くなってきた。
服はずぶぬれだったが、ふたりはそんなことなど気にも留めずに、
これから宿で入る温かいお風呂のことで頭がいっぱいになっていた。

 

YL (学生スタッフリーダー)

MAY
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山リータ

最近山の様子が変貌していると新聞で読んだ。
酸性雨や森林伐採によるはげ山とか、熊やさるなど野生動物の生態変化とかではなく「山リータ」の登場だ。

 

山リータとは色とりどりの登山ルックをした、20~30代をメインとする若い女性登山者のことである。
登山といえば、中高年の趣味といった話も過去のもの。
いまや美容と健康を兼ねて、また、日常からの脱却を求めて街から山へ若い女性が流れている。

 

山リータといえば、そのファッションも大きな特徴だ。
帽子から靴下、雨具から小物入れまで、青山や表参道の街並みにもなじんでしまいそうな
デザイン性が高いものばかり。山リータはおしゃれも楽しむのだ。

 

と~ってもカラフルなボーダータイツ♪
赤ピンクカラーのレインウェア♪
ひざ上丈のキュートなラップスカート♪
汗のにおいを微塵も感じさせないパステルカラーのタオル♪

 

ゴツイ風貌の山男が己の限界に挑む場所として目指した3000メーター級の山肌も、
いまやピンクや黄色、オレンジなど、まるで枯れた野に突然花が咲き乱れたようになっている。

 

一方、そんな山リータファッションに警鐘を鳴らす山岳ガイドもいた(@屋久島)

 

「タイツに腰巻(注:ラップスカートのこと)だけなんて、転倒したときに危険です。
先日、股が避けて血だらけになった女性を背負って下山したばかりですよ」

 

同ガイドいわく、最近男性もスポーツ用のタイツだけはいて山を登ったりしているが、
あれはそもそもマラソン用であり、登山用ではない。
登山専用のパンツをきちんと履いてほしいとのことでした。

 

最近登山の魅力に気づいてしまったかもしれないわたくし。
山リータへの転身にはとんど興味がないので、ガチンコ路線で行こうかと思ひます。

 

YT (ICC Staff )

MAY
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大自然に触れて

学生生活最後の夏休みに行った一週間の
べガス→グランドキャニオン→セドナ→ローレンス大学巡り。

 

田舎出身でギャンブルの意義を見いだせない僕にとって、
べガスは・・・って感じだったわけで、時差ぼけに疲れを上積みしてくれた。

 

そんな中、朦朧としながら着いたグランドキャニオン。

 

「・・・うわぁ・・・・・・」開いた口がしばらくふさがらなかった。
日本では決して見ることのできない渓谷の景色。
時間の変化とともに移り変わる光と影のコントラスト。
今度はぜひ渓谷の下でテントを張って満天の星空を満喫してみたい。

 

アメリカの大自然に触れ、興奮冷めやらぬまま行った次の目的地セドナ。
ピンクジープのツアーでオフロードを走りながら探検した。
赤い岩山、サボテンなどが散在している荒野。
これまた日本では決して見ることのできない光景。

 

ただただ感動するばかりだった。やはり自然は凄い。圧倒的。

 

人間の小ささを強く感じもしたが、
そんな自然の中で力強く生き、様々なものを作りだしているのをみて、
人間の可能性なんてものも感じた。
自然の力には到底敵わないけれど、
世界を変えていく力は持っているんだなと。
その力を誤った方向に使わず、
自然と人間の共生を模索し続けていくことが大切なんだろう。

 

都会の雑踏にもまれ、時間に追われ、忙しく生活している人も
こんな大自然に行ってリフレッシュしてみては?
きっと何か感じることがあるはず。

 

KK (学生スタッフリーダー)